鉄道模型 協力

羽深さんは大学の先輩であり、銀座交詢社で同じ外交研究会の仲間だ。禿の松尾さんが15年くらい前、紹介してくれた。携帯も持っていない人だと聞いていたが、今はスマホもある。
彼は文京区の羽深製作所と言う会社で鉄道の電気関係の各種機器を製作していて、鉄道模型のアクセサリー類も作っていたそうだ。
てっきり理科系の方かと思っていたが、経済学部であった。

羽深さんの事業は謎だ。実物のか、模型のか、列車電気部品を製作していたのか、そういう会社の経営者。
彼が私の鉄道模型活動で大いなる貢献をしてくれた。紹介しつつ感謝を申し上げたい。
それはトランスの問題だった。
私の収集物はビンテージライオネル、など米国車、1950年代から始まっている。それらを機関車約20台と貨車、客車を日本に持ち帰り、約20年間まったく触ることがなかった。
昨年、令和4年2022、コロナ禍もしばらくして、列車模型を動かしたくなり程度の良い線路でレイアウトを作り始めた。

最大の問題はトランスだった。米国のトランスでは日本で模型はまともに動かないのだ。ライオネル、マルクス、アメリカンフライヤーなどの程度の良いトランスを出してはみたが。
日本でアメリカのトランスを使うと、電圧と周波数の違いで2割ほど減、ではないか?と感じていたが、聞くところによるとそんなものではないと言う話だった。ほとんどの古い機関車は動くが、パワーがない、コントロールが出来ない状態だった。
私はあまり電気の知識がなく、秋葉の店店に行ったが埒があかずと状態だったので、羽深さんに相談した。
2-3日して彼は幾つかのトランスを送って呉れた。
そのうちの理研製のとても重いもの、直径18㎝、120V、10Aが効いた。機関車が3台の貨車とカブース、テンダー5台を引いて、ゆっくり走りだし、ダイヤルを回すことで速度を上げられるようになり、更に大きなレイアウトに挑戦できた。
また、直流の変圧器、整流器などもいただいているので、持っている様々なアクセサリー類に使える、電圧を滑らかにすることが出来るのではないか。

このトランスは鉄道模型用のものではないだろう。
120Vまでの容量は必要ない、だから20Vの線にストッパーを付けて、200Wを最大としている。これも羽深さんのアドバイス。

さらに彼に大きなレイアウトの写真を見せたら、4箱のさまざまな資材を送ってくれた。これらも山荘に運び保管しているが、今のところ私には何に使うかまったく未知だ。

下は2023年夏に整備する全長20mのレイアウト

羽深さんから届いた資材はどうも、線路に沿ってアクセサリーを動かすセンサーなどの部品とコード、その他らしいが、現在の私の知識と技術ではこれらを活動させるのは不可能だ。勉強あるのみか。
トランスの件では彼がまさしく恩人、局面を打開できた。

(この項以上)